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【戦艦武蔵】世界の沈没船から見つかった宝物ベスト5!

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記事によると、世界では幾度も沈没した船が発見されている。またその内部には当時の歴史を知る上で非常に価値があるものや、金銀財宝などが眠っていることもしばしばあるそう。

そこで、そんな沈没船にまつわる逸話を5つ紹介しましょう。

【1】セントラルアメリカ号

 

 

沈没船から金銀財宝を発見し、一気に億万長者へ。まるで夢物語のような話だが、それが実際に起きたことがある。

 その夢を実現させた沈没船がセントラルアメリカ号だ。セントラルアメリカ号は、1850年代にアメリカと中米の間を行き来していた蒸気船だった。だが、1857年9月、ノースキャロライナ州周辺にて大きなハリケーンに見舞われ、約600人の乗員と共に海の底へと消えていった。  このセントラルアメリカ号には、カルフォルニア州で発掘された約10トンもの黄金が載せられていた。そのため、この船の沈没はアメリカ経済へ大きな損失を生み出し、歴史上初めての世界的大恐慌、1857年恐慌をも引き起こす要因となったという。

 そして、多大な財宝を載せたまま海中に沈んでいたセントラルアメリカ号が捜索により発見されたのは、1988年のことだ。コロンバス=アメリカ・ディスカバリーグループ・オブ・オハイオという発掘グループがベイズ主義理論に基づいた統計学と、遠隔操作技術を使って場所を特定したのである。

 

 だが、金銀財宝を手に入れて万々歳とおとぎ話のようにことは進まず、まず保険会社39社が沈没当時の損失を補償した分をもらう権利があるはずだと捜索グループを相手取って訴訟を起こした。この裁判では発見物の92%は発見主である捜索グループに所有権があるという結果になった。だが、その次には捜索のための資金を出した複数の人たちが、財宝の分配率を巡りリーダーであったトミー・トンプソンを相手取って訴訟を起こした。このため、トンプソンは逃亡し、3年間の隠居生活の後に連邦保安官によって捕まるなど、発見後に複数のトラブルに見舞われてしまった。

 

【2】オリハルコン

アトランティスといえば、古代ギリシャで勢力を持っていたが、世界支配を企んだことから神・ゼウスの怒りに触れ、沈没されられたという伝説の国である。古代ギリシャの哲学者、プラトンの書物に度々登場し、その存在の是非を巡って今までに様々な議論が行われてきた。

 そのアトランティスで、存在したと言われる幻の金属が、オリハルコンである。プラトンの記述によれば「金を除けば最も価値がある」とさえも謳われており、また日本でもRPGドラゴンクエストシリーズ』『ファイナルファンタジーシリーズ』やマンガ『聖闘士星矢』(集英社)など、ファンタジーを舞台とした物語の中に登場することも度々あるため、聞き覚えがある人も多いかもしれない。

 このアトランティスと同様に伝説の域を出ないものとされてきたオリハルコンだが、沈没船の中からそれと思われるものが発見されたと、今年の1月に英紙「Daily Mail」が伝えている。

 沈没船はイタリアシシリー島辺りで、考古学者のセバスティアーノ・トゥーサ教授率いるチームが発見した。この船は、2600年前にギリシャ~アジア間を航海中、嵐に巻き込まれ沈没したものだとされている。その中からは、あまり見慣れない金属の延べ棒が39本発見され、トゥーサ教授はこれこそ古代書物に度々登場したオリハルコンだろうと語っている。科学分析によれば、この金属は75~80%が銅、15~20%が亜鉛、その他少量のニッケル、鉛、鉄が含まれているということが判明している。

 伝承のオリハルコンとはかけ離れるが、この金属の発見によって、伝説とされてきたアトランティスの存在を信じる声も大きくなっている。だが、トゥーサ教授は、「私はアトランティスの存在は信じてません。プラトンが比喩的に扱っていたのではないかと思います。だけどそういう国があったかもしれないって考えることは夢があるじゃないですが、この発見でさらにその夢が膨らんだらいいなとは思います」と語っている。

 【3】アンティキティラ島の沈没船

先日お伝えした『古代の遺跡の謎7』に登場したアンティキティラ島の機械だが、こちらも沈没船から発見されている。この機械が搭載されていた船は捜索によって発見されたのではなく、全くの偶然によって陽の目を浴びることとなった。

 1900年の10月、海綿動物を取るためにダイビングをしていた、ドミトリオス・コンドスをキャプテンとするグループはひどい嵐を避けるためにアンティキティラ島に立ち寄った。そこで一行が海綿動物を取るため海に潜っていたところ、1人がすぐに海上に上げてくれるようにとのサインを出した。彼を引き上げてみると「海底に死体の山みたいのがある!」と興奮した様子で見たものを語りだしたという。酸素マスクの中に入っている窒素で酔い、幻想を見たのだろう、と彼の言葉を信じるものは少なかったが、念のためキャプテンが潜って確かめにいくと、確かに彼が話した光景が広がっており、さらに調べるとそこには沈没船があった。

 この船の中には、機械以外にもヘラキュリスやアポロなどの銅像、その他にも芸術品が数多くあり、紀元前4世紀のものではないかと推測された。そして船はアテネからローマへ、皇帝シーザーの勝利パレードに向けて戦利品を運んでいたところではないかという説が有力とされている。

 発掘は発見したダイバーたちによって1年間かけて行われたが、ダイバーの1人が亡くなったことと、多くが減圧症になったことによって終了した。この船には当時のことを探る多くの鍵が眠っているとされ、近年また発掘のプロジェクトが再開している。

 

【4】170年前のビール

2010年にフィンランドのオーランド諸島沖で170年前の沈没船が発見された。船の中を捜索すると、そこには145本のシャンパンと5本の瓶に入ったビールがあったという。このシャンパンは、世界最古の飲酒可能なアルコールと認定されたが、ビールに関しては残念ながら飲める状態ではなかったそうだ。そこでフィンランドベルギーの科学者たちが立ち上がり、その味を再現しようという粋なプロジェクトが立ち上がった。

 しかし、この船はどこの国籍なのかも不明な状態であり、まずは原材料の特定から行う必要があった。それに加えてビールは酵母菌が味を左右するが、その種類は何千とあり、また170年もずっと海底に沈んでいたため、様々な菌が入り混じり、ビールの酵母菌や原材料を特定することは困難を極めた。しかし、ビールの解析を根強く進めていくと、アルコール数4.5%と、現在のビールよりも甘め、「上品で繊細な味」ということが判明した。  

 この復元ビールは、フィンランドの地ビール醸造所スタルハーゲンから商品化され、現在までに12万本製造されているという。170年前のビールを味わうということは、先祖と一杯交わすようなもの、この成功を喜んだ醸造所のCEOヤン・べンストローム氏は「宝がまだ眠っているかもしれない」と語り、売り上げの一部は沈没船の研究に充てるとしている。

【5】敬虔王の財宝

これまでに挙げた例は、全て海底に眠るものだったが、なにも海の財宝は海底で見つかるとも限らないようだ。  ダイアモンドジュエリーなどで知られるデビアス社に勤めていた地質調査員が、2008年のある日、アフリカのナンビアの南岸にあるダイヤモンド採鉱地で完全な半円球状をした石の塊を見つけた。これには三叉のほこが描かれ、後にルネサンス期のヨーロッパで有数の富豪であったフッガー家のアントン・フッガーの紋章であることが判明。さらに調べていくと、そこから22本の金の延べ棒を始め、大砲や剣、象牙、そして何千枚もの金貨など宝という宝がぞくぞくと発見されたのだ。

 

 さらなる調査の結果、この財宝は1533年にポルトガルから出発した船に載せられたものであり、金貨はポルトガルで『敬虔王』と呼ばれたジョアン3世のものと確証が取れた。この船の価値に関してはまだ解明中であり、今後も驚くような宝物が発見される可能性があるということだ。ちなみにこのジョアン3世、『敬虔王』と呼ばれるだけあって、宗教に熱心で、かのザビエルを日本に送ったのも彼であったという。

 

 

夢のある話ばかりですね。お金があれば、ポール氏のように、夢を追いかけてみたいですね。